それでも好きだった彼には執着があり。
　そう簡単に忘れるわけにはいかない。
　会わないのはただ我慢しているだけ。
　何故我慢するのか、と言えば。
　今の彼に悪いから、とか。
　そういう殊勝なことではなく。
　彼がわたしにデメリットを与えることを容易に想像出来るからに他ならない。
　何年たったらわたしはこの思いから自由になれるんだろう。
　気が遠くなる程の歳月を要するのかもしれないし。
　もしかしたら一生このままなのかもしれない。
　
　結婚するはずだった彼からも時折メールが来る。
　終わらせたつもりなのはわたし一人なのかもしれない、と空恐ろしくなる。
　この彼のことは今となっては只管に怖い。
　あしらえない重さがあるような気がして。
　でも多分、彼の前では良い顔しか見せなかった自分のせい。
　誰と付き合ってもわたしはあまり変わりはしないが。
　彼はわたしが付き合ってきた人たちの中では恋愛人格が幼いことにプラスして自己主張が強かったので、そうしてはいけなかったんだろう、と反省。
　と言うより先に、付き合ってはいけない人だったんだろう。
　でも、あの時は仕方なかった。
　わたしは誰かに支えてもらわないと、とてもあの時期を乗り越えられなかっただろうから。
　やっぱり自分のせい。
　そう思うのはとても嫌なのだけど。

　そして、結婚してしまった彼。
　向こうにいる間も連絡は取り合っていた。
　今は友達だと思いたい。
　思いたいけど、自分の胸に手を当ててみれば、何かしらの気持ちはやっぱり残っていないわけじゃなく。
　まだ帰って来て間もないというのに、頻繁に会いにきたりして妙に優しいのにも不審を抱きつつ嬉しくはある。
　だからといって寝たりはしない自信はあるが。
　それも全部自分が可愛いからで。
　好きじゃないわけではない。
　何かのキッカケさえあれば再燃焼するのかもしれない。
　考えるだけでも本当に嫌なことだ。
　
　こうして書いている間に今の彼から電話があった。
　こんな人は2人といない、とまでは思ってないけど。
　多分、滅多にはいないだろうから、大事にしたいし。
　本当にもう誰にも揺らぎたくはない。
　自分の意思で自分がコントロール出来たらどんなに良いだろう。
　感情の流れに押されがちだし、多分に衝動的。
　自分のそういう部分は知っていて、なおかつ別にそれ程には悪いことじゃないと思ってきた。
　だけど、今は治せるものなら治したいと願ってやまない。

　携帯のカメラで撮った姪っ子ちゃんの写真を暇さえあれば眺め、可愛いなあと一人でご満悦。
　子供は総じて好きだけど、どうしてこんなに可愛く思えるのか不思議なくらい可愛い。
　やっぱり血が繋がっているせいだろうか。
　早くまた会いたい。

　昼間は本ばかり読んでいる。
　今は「風と共に去りぬ」を繰り返して読んでいる。
　暇にあかせて沢山の本を読んできたけど、10年以上飽かずに読む本は少ない。
　ヴェニスに死す・源氏物語・戦争と平和
　それくらいだろうか。
　これらの本はどこを開いても何度読んでもその都度味わい深いもので。
　たったの何百円だというのに素晴らしい娯楽。

　「風と共に去りぬ」の公募した続編「スカーレット」も持っている。
　こちらも書物としては面白い。
　が、やはり作者の力量が雲泥の差。
　ミッチェルは何故もっと書いてくれなかったのだろうかと残念でならない。

　携帯の無料通話分が数か月分余っていたので、海外にいる彼に電話。
　Docomoの携帯は海外にかけるとすごく高かったはずだから消化できたかも。

　彼は人柄がある程度成熟していることに加えて誠実なので、付き合っていてとても心地がいい。
　特別優しいことを言ったりはしないけど、その行動にはいつも思いやりを感じる。
　更に恩着せがましくないのにも感心することしきり。
　
　全く気取らないし自慢なんて何もしないのに、わたしは彼に劣等感のようなものを感じる場面が結構あって。
　わたしなんかで本当にいいの？
　と卑屈に思ったりして。
　いつも少し見上げているような感じ。
　珍しく不満も不安も打算もない。

　弟一家が遊びに来た。
　可愛い可愛い姪っ子ちゃんもやってきた。
　身びいきは多少あるかもしれないが、姪っ子ちゃんはとても可愛い顔の赤ちゃんだと思う。
　生まれてすぐは少し心配したので、可愛くなってくれて一安心。
　まだ立てないけど、這えるようにはなっているので、わたしの後を追いかけてやってくると、なんとも言えない幸福な気分になる。
　これがわたしの子供だったらどんなに素敵だろう。
　なんて思ったりして。
　またチクリと痛む心。

　わたしは日本が好きだけど。
　その外交手段といえば、常に控えめで交渉相手に何ごとも譲ってしまう情けなさ。
　結局、いつも損ばかりしているように見える。
　もっと国益の為の主張することが何故出来ないのか？

　イライラするけど、それは妙に自分の日常に被る。
　たとえ国といえども、所詮人が築き人が行う点を見れば、そう変わりはない気がする。
　これはわたしが平均的な日本人だということを証明することになるのだろうか？
　
　日本が物質的にも精神的にも豊かな国になり、国民一人一人が将来を憂うことがなくなる時。
　そんな夢物語のような日本になるまでは、諸外国の立場など考える必要はないのだと思う。
　そしてわたしも。
　何もかも満たされる日が来るまでは、ひたすら自分の利益を考えて動くべきなのではないかと思う。
　
　人というのは利己的なものなのだし、わたしも例にもれず多分に利己的なのだし。
　それをストレートに示すのはいけないが、彎曲に有効に手持ちのカードを使うべきなのだろう。
　わたしは変わりたいと思うし、日本にも変わって欲しいと痛切に思う。
　それが出来ないのは文化とか性格の問題ではなく、一重に頭が悪いからだ、とも思う。

　生きていることの何もかも満たされることなんて宗教を除いてありはしないし、交渉という戦いの場面から降りられる日は来る事はないだろうけど。

　仕事の用意は約2時間。
　なんでそんなに時間が掛かるのかといえば。
　ホットカーラーが16本しかなく、しかも4本ずつしか温められないから。
　アップにするには約40本巻かなければならないので、巻いたり外したり温めたり、とても時間がかかるのだ。
　でも、これは水商売に入る以前に買った10年選手で、しかも頻繁に使っているというのに全く壊れる気配もない優れもの。
　プライベートに使うなら、この子だけで充分だけど、毎日の2時間はちょっと痛いので、近々もう1セット購入するつもりだ。

　出来れば、美容院にある業務用のが欲しい。
　一気に20本くらい温められるのが魅力だ。
　だけど、それを買ってしまったら今の子は引退を迫られるのだろうから、不便だけど同じようなのを買おうと思う。

　前のオーナーからの電話で昔懇意にしていたお客サマの昇進を知らされた。
　そのお客サマとは短い期間だったけど特別な関係だった頃もあり、それを解消した後も良いお客サマでは有り続けてくれていたので、お祝いのメールを送った。
　それが昨日。

　そうしたら、今朝本人からの電話でそれはまだ決定ではなかったと判明。
　大失敗。
　だけど、近々こちらに来る予定があるので寄るよ、との優しい言葉を貰う。
　
　その後すぐに元オーナーに電話をして。
　ウソツキ！
　となじると。
　年寄りだからたまには勘違いする、と笑って誤魔化された。
　
　にしても若い頃のお客サマ方にはどうも口調が子供っぽくなってしまう。
　それだけ気心が知れているということだろうか。
　
　今だって悪くはないんだけど。
　え〜わかんな〜い、とか小首を傾げて言えていた頃はやっぱり懐かしい。
　色々と制約も多かったし、今よりもっとやりにくい部分は沢山あったように思う。
　でも、そういう期間はとても短いだけに貴重だったんだなあと実感。
　それでも結構それをフル活用していたような若かりし頃だったので思い残すことはないような気もする。

　阿川佐和子さん。
　週刊文春での対談で感じの良い人だなあ、とは思っていたけど52歳とは知らなかった。
　本日TVを見て、その若さに驚きの一言。
　まあ、お金はかけているんだと思うけど、それにしても美人とは言えない顔立ちなのに、なんだかキレイなのにも見惚れた。
　清潔感なのか知性なのか性格の良さなのか解からないけど、顔立ちの美醜を超えて何か美しいと感じさせるものがある。
　そういう人にわたしもなりたい。

　やっぱり東京には愛着がある。
　仲の良いお客サマはやっぱりあちらに多くて。
　彼の家も東京だし。
　色々考えると、戻りたいような気になる。

　かつていた店は去年で閉店したそうだが。
　戻る場所がなくなっちゃった、と寂しそうに言ってみれば。
　紹介してあげるから戻っておいでと言ってくれる人は多い。
　もちろん上京にあたっての費用もお客サマ持ちだ。

　もう一度戻ろうかなあ、と迷うが。
　引き止めるものがある。
　今の店のママのことがわたしはすごく好きなのだ。
　もう少し一緒に働きたいな、とも思う。
　
　でも、東京も捨てがたいし。
　どうしようかなあ。
　動くとしたら彼が帰る夏になるだろう。
　

　戻ってきた旨を元客に連絡してみたりした一日。
　時にウザかったり息苦しかったりするけど、やっぱりお客って大事ではある。
　今日も少々疲れ気味。

　そんな折の彼からの電話はとてもありがたい。
　一日の疲れが抜ける感じ。
　わたしのこと信用してくれてるといいんだけど。
　
　

　彼の部屋で昼頃に起きて。
　ベランダから大木を眺めながら一服。
　彼が起きるのを待って近所のカフェでブランチ。
　同じ頃に目覚めだす友人たちから電話が入りだし、なんとなく合流。
　様々な国の人の様々な言葉が入り乱れて、メンバーは時々で変わるが、ダラダラした雰囲気は毎日一貫していて。
　わたしはそれがとても好きだった。
　彼の電話は、そんな毎日を思い出させてくれる。
　
　きっと夏にはまた会えるだろう。
　今度は日本で。

　今日は新しいドレスで出勤。
　新調の服を着る日はいつも嬉しい気分。

　新しいドレスはあと2枚しかない。
　多分、月曜・火曜と着るだろう。
　お楽しみを後にとっておけない性格なのだ。
　

　

　仕事に行くので久しぶりに髪を巻き上げた。
　久しぶりなので手が鈍っているのが解かる。
　でもキレイに夜会巻きが出来て満足。
　こうして用意をしている時間が一番好きだ。

　首都圏で働いていた頃のプレッシャーや息苦しさは今はない。
　金を稼ぐ手段としてはじめたはずの仕事が、いつのまにか仕事をすること自体が目的に変わってしまったからわたしは疲れたのかもしれない。

　だから今度は頑張り過ぎないようにしようと思っている。
　なるべく深入りせず、させず。
　義理や情を感じず、感じさせず。
　当たり障りなく無難にやっていきたい。
　

　5ヶ月程前に旅先で恋をして、珍しく自ら仕掛けて落とした。
　ハンサムではないが物腰が穏やかでエレガントなことろが気に入った。
　歳はわたしと違わないのに、彼といると大好きだった年配の男性を思い出す。
　付き合って4ヶ月程。
　とても満たされている。
　

　久しぶりの寒さに慣れないせいか、もう風邪をひいてしまった。
　歳のせいか。

　早速仕事はお休み。
　相変わらず根性ないなあ。。。

　

　長い休みも終わり。
　明日から真面目に働きます。
　日記も再会！
　

　帰りは来年。
　楽しんでこよう♪
　

　客と言っても40歳独身。
　個人的に狙っている感有り。
　とは言え、クラブ遊びが好きそうなので良客に仕立てることも出来るだろうと踏んで、プライベートで付き合う金曜の夜。
　もう一度お勤めするときの持ち駒作り。

　お客サマとの恋愛は充分ありえるけど。
　やっぱり仕事の上でも支えてくれて、協力してくれたりするうちに、次第に好きになるパターンしかナイかな。
　ヒトメ惚れとかはしたことないし。
　店にこないで外でばっかり合おうとする人は彼氏にするにしても論外。
　水商売の女と付き合う資格ナシだと思う。
　なんてことを他人事のように言って、釘を刺しておいた。
　店に来ないなら、敢えて関りたくないし。

　わたしは地元の店はあまり知らないので、彼セレクトで食事とバー2件梯子。
　特に食事の後に行ったバーはカクテルが美味しくて、わたしは8杯も飲んだ。
　お会計は2万でお釣りがくるくらい。
　安いよなあ。
　自分じゃ行かないけど。
　食事の時に生を2杯に焼酎の水割りを5杯。
　最後のバーで、もう一度生を2杯。
　けっこう飲んだ。

　相手は途中で潰れた。
　が、まあ歩けない程じゃなかったし、帰りのタクシー代までちゃんと持ってくれたので良しとしよう。
　横目で見た財布の中には、結構な厚みの紙幣が入っていた。
　

　今月の生理前は異常な食欲。
　気が沈むとか頭が痛いとか肌荒れとかよりはいいけど。
　毎月どんな症状がやって来るか解からないトコが少し面白い。
　とは言っても、嬉しい変化ではどれもないが。

　変わったトコでは。
　首がムチ打ちのように痛くて動かなくなったこととか。
　ツワリ！？とうろたえるような四六時中の吐き気の時とか。
　どちらも一度ずつだけど。
　どちらも生理が始まるとスーっと不思議なくらい症状が治まる。
　我がことながら不思議だし面白い。

　COOKPADで美味しそうなレシピを検索して、これ食べたいアレ食べたいと想像し（でも作らない）
　甘い物が食べたくて。
　冷蔵庫を覗き、お菓子が入っている棚を覗き。
　でも家には羊羹しかなく。
　会社帰りの父に電話してケーキとチョコレートを買ってきて貰ったり。
　ちなみにケーキは地元で気に入っているトコの葡萄のタルトでチョコはメルティーキスのイチゴ味。
　それもいいんだけど。
　でも本当は小川軒のバターサンドが食べたい気分なんだよなあ。
　ちょっとバターサンド買って来るわ、とか言って。
　気軽に東京に行ける金が欲しいわあ（時間はある）
　
　今日何してたの？
　と聞かれたら。
　小川軒にバターサンド買いに行ってたんだよね。
　とか。
　白い恋人買いに行って来たんだよね。
　なんて答えると、ちょっと金持ちっぽくていいな（笑）
　

　こっちに帰って来るときに。
　もうドレスなんて着る機会はないと思ってしまい込んで。
　しかも東京の元カレの家に置きっぱなし。
　
　ドレス取りに行こうかな。
　多分、戻ったらまた勤めるだろうからドレス要るしな。
　片っ端から着たい気分。

　シルクやサテンの手触りとか。
　シフォンやオーガンジーの透ける感じとか、そういうの好きだし。
　この季節だったらビロードやファーの質感もいいし。
　ビーズでキラキラとかラメが織り込んであってキラキラとかもいい。
　
　対面したくてたまらなくなった。
　というのも、今日ドレス屋さんを覗いてしまって触発されたから。
　欲しくなったけど。
　持ってる持ってるいっぱい持ってる、と唱えて我慢。