銀座にて、またまた男性と食事。
 この人は30代後半。
 2年前くらい前には口説かれたが、今ではいいお友達。
 「キミの友達、紹介してよ。」
 なんて言うから、本当に紹介しちゃおうかな、と思っている。
 
 仕事は真面目にするし、お坊ちゃんだし、優しいし。
 話も楽しいし、遊び方も楽しいし。
 ホント、お勧め。

 え、何故、わたしが手を出さないのかって?
 それは・・・
 わたしは、面食いでは決してないと宣言できる。
 身長もむしろ、低い人ばかり好きだったような気がするし。
 禿げている人と付き合った事もある。
 でも、でも、太っている人だけは、どうしてもダメで。
 外見で人を判断するつもりはないが、生理的に受け付けないのだ。
 
 友達としてなら、全然支障はないのだけど。
 セックスは出来ない。
 どうしても、どんなに良い人でも。
 想像しただけで、鳥肌が立つくらい。
 それくらい嫌い。
 
 でも、裏を返せば、太っているのが生理的にOKな子には、お勧め物件。
 チビ・デブ・ハゲ、のうち、わたしはデブがダメだけど。
 チビは好きだし、ハゲも気にならない。
 ということは、デブを受け付ける子もいるだろう。
 その人は、チビでもハゲでもなく、太っているだけ。
 顔の造作も普通だし。
 
 本当にデブでさえなければ、わたしが頂きたいような。
 頂けるものなら、頂きたいくらい。
 ・・・デブでさえなければ。
 
 でも、この人は女の子に対して条件が厳しく。
 背が高くて、痩せていて、猫顔がいいそうで。
 わたしの友達には、何人かはそういう子もいるんだけど。
 そういう子が、果たしてデブでもいいと言ってくれるかは・・・う〜ん。
 微妙だな。

根性が悪い!?

2004年5月7日
 今日は、去年の夏に別れた元カレと食事。
 時々、連絡は貰っていたけど、会うのは、別れて以来、今日が初めて。
 銀座のダイニングバーというのか。
 今流行りの居酒屋で和やかに談笑。
 今思えば、友達でいるべきだった人。
 そしたら、悲しい思いさせなくて済んだのにな。

 今の彼女に不満があるようで。
 オマエといる時が楽しかった、と、それでも言ってくれる彼。
 あんなにワガママ放題のわたしが良かったなんて。
 過ぎた時間は美化されるものなんだろう。
 優しくて良い人だと今でも思う。
 付き合うと、楽だろうな、とも思う。
 でも、もうこの人とは寝られない。
 性欲イコール好奇心。
 彼に対しては、それがない。
 もう寝る気にはなれない。
 
 「誰とも結婚できなかったら、わたしの事もらってよね。」
 と、戯れに言ってみた。
 すると。
 根性が悪いから、結婚は無理だろうなあ、との答え。

 絶句。
 根性が悪いですって?

 そりゃ、あなたには様々な苦痛を与えたかもしれないが。
 そんな、根性が悪いなんて。
 それはヒドイ。
 
 「いや、性格は良いんだよ。
 優しいのも知ってるし、言葉も態度も柔らかいし、引くべき所では引いてくれるし。
 だけど、男に対しては、というか、こと恋愛に関しては誠実さが感じられないからさ。
 ってか、誠実さなんて、必要ないと思ってるでしょ?」

 「・・・うん、思ってる、確かに。
 やっぱりバレてたかな?」

 「俺のこと、あんまり好きじゃなかったのは、知ってたよ。」

 いや、好きじゃないなんて事はなかったけど。
 優しいから、甘えてたのかな。
 別れようって言われた後は、悲しかったし。
 等、モゴモゴと訳の解からない言い訳をしてみた。
 うん、あんまりね、なんて、ぶっちゃけて言うわけにもいかない。
 
 でもね、誠実でありたいと願い、誠実であって欲しいと望んだ頃もあったんだよ。
 その相手は、この人では確かに無かったけど。
 
 にしてもね。
 根性が悪いなんて。

 それでも、彼は。
 そんなわたしを、いつでも嫁にもらってくれるらしい。
 この人、やっぱりマゾなんだろうか?

 そして、帰り際、ドンキホーテを見つけ。
 寄っていこうよ、と腕を引くと。
 「またシャネルとかグッチ買わされるからイヤだ。」
 と、駅の方向へ強制連行された。
 バレたか。
 

sex and the city

2004年5月5日
 同じ歳の男の子の部屋におじゃまして「sex and the city」 のDVD鑑賞会。

 GW前に、友達が開催した合コンで知り合い。
 GWに入る夜に、ご飯を2人で食べに行き。
 今日の鑑賞会で3度目。

 中々に感じの良い人だから。
 SEXしてもいいかなあ、とは思っていた。
 だから、その子の部屋で2人きりという事をOKしたのだが。
 友達でいたいような人でもあったので。
 あえて「sex and the city」をリクエストした。
 
 案の定、淫靡な雰囲気など醸し出せるはずもなく。
 大笑いしながら、ジャンクフードにかぶりつき。
 勧められるままにビールを飲み干し。
 少々口説かれたが、かわしておいて。
 結局は何事もなく帰途へ着く。

 カラダの関係を先に持ち、心が追いつくのを待ってくれる。
 というような芸当を望むのは、酷だろう。
 また、例え待ってくれたとしても、心が付いてこない場合だって多々あるんだし。
 こればっかりは、わたしだって、コントロール出来ないし。

 だけど、この人が、わたしの心を望まない人だったなら、わたしは彼の部屋へなど行かなかっただろう。
 この先の事はわからないけど。
 こんなわたしを好きだと言ってくれる人に対しては。
 安易な気持ちで付き合う事はしたくないと。
 それは痛烈に、思う。

模様替え

2004年5月4日
 今まで仕事をする事に、ただ追われていたから。
 これからは生活をする事を楽しもうと。
 そう思って、まずは部屋の模様替え。
 
 そうしたら、出てくる出てくる、ブランド品の山。
 結構、買い込んでいたのね、わたし(笑)
 自分では、質素に暮らしていたつもりなんだけど。
 どうりで、稼いでたわりに貯金が少ないわけだ。

 でも、この部屋とも、もうすぐお別れしなくちゃいけない。
 わたし一人では維持していけないから。
 OLの給料は雀の涙。
 ここにまともに住むと、給料全部が家賃に消えてしまう。
 お金を出してくれる人はいるけど。
 近い内に引越し先を見つけて、頼るのは辞めようと思っている。

 都心から遠く離れた所から、電車に延々と乗って会社に通う。
 それも最初は楽しいだろう、きっと。
 またいつか、嫌気が差すときは来るだろうけど。
 その頃までには、我慢するという事を、覚えておきたい。

 結婚式以外には出番がなさそうな、ジバンシーとか、ディオールのドレス。
 それに似合う、大振りのアクセサリー。
 そんなものを手に取りながら。
 お疲れ様、と見えない場所に仕舞った。
 
 お金がなくて生活を楽しむなんて、出来るのか疑問だけど。
 贅沢をしなければ、きっと出来るんだろう。
 会社の女の子たちに出来て、わたしに出来ない、なんて事はナイはずだもん。

男に囲まれて

2004年4月27日
 毎日、誘われるままに、色々な人と夕食を共にしている。
 新規の友達などを交え、周辺は賑やかで。
 この年頃の女の生活を満喫しているかのようだが。
 でも、男ばっかり。
 男の人は、たいてい優しいし、気を使ってくれる。
 居心地は良いし、楽。
 だけど、色恋抜きで、の人は、おそらくいないだろう。

 贅沢な事を言っているのかもしれない。

 もしかしたら、口説こうとか、寝たいとか、全然なくって。
 わたしと一緒に夕食をしたり、お喋りをしたりするのが楽しいと思ってくれているのかもしれないけど。
 かもしれないけど。

 もしも、ヒドイ火傷で顔が焼け爛れたりしても、食事を共にして楽しいと言ってくれる。
 そんな人が、何人いるだろう。
 
 食事の合間にそんな事を、ふと考えてみたりする。

潮時

2004年4月23日
 元同僚ホステスと、丸の内で食事。
 一緒に働いた期間は短かったが、同じ歳ということもあって、仲良くしていた子。
 彼女が別の店に移っても、たまにメールで近況報告をしたりしていた。
 その彼女も最近、水商売を上がり、昼の仕事をはじめたばかり。
 
 「こんな時間に、こんな場所で食事してるなんて、凄いよね。」
 場所は、こじゃれてるけど、チェーン店の気楽な居酒屋。
 会社帰りの人たちが、イッパイいる店内を見渡す。
 「うん、一年前には、考えられなかったね。」
 わたしたちは、この時間から、仕事だった。
 
 「でも、ナナは水っぽいけどね。完全に浮いてるよ、この店で」
 「なに言っちゃってんの?その巻髪とエルメスの方が浮いてると思うけど?」
 「やっぱ、銀座にすれば良かったね・・・」
 「うん。やっぱり銀座じゃないと、浮いちゃうね。」
  
 と、場所のセッティングミスを嘆く二人。
 でも銀座だと、この時間じゃ、確信犯で遅刻出勤のホステスにしか見えないだろう。
 と、笑う。

 彼女もわたしも、夜にどっぷり浸かってきた期間が、長いので。
 ホステスじゃない自分、というものに、戸惑っているのだ。
 身についた、特有の雰囲気は、多分、中々消えてはくれないだろうし。
 また、それが消えていくのも怖いような気がしているのだ。
 
 だけど。
 このまま、ズルズル行くと、本当にホステスで生きるしかなくなるもんね。
 その方が、怖いよね。
 わたし達さ、今なら、なんとかまだ、間に合うよね?

 彼女もわたしも水商売を上がる理由は、似たりよったりなので、話は尽きない。

 でもさ、お客さんとは切れないもんね。
 ああ、たまにご飯食べたりするもんね。
 実は、わたし、あの人と寝た。
 あ〜、あの人はいいよ。困ったら必ず助けてくれそうだもん。色んな面でね。
 そう、色んな面でサポートしてくれる人がいなきゃ、やってけないもんね。
 わたしも、店を上がるにあたって、やっぱ、つまんだもん。
 そういうのがダメなんだ、と心で思っても、現実に生活が待ってるわけじゃない?
 多少は考えちゃうよね。
 
 と、ぶっちゃけトークの挙句、ため息。

 まあでもね。
 初めから、キチッとしようとすると、無理が出るから。
 徐々に戻っていこうよ。
 取りあえず、こんな時間に女二人で食事できてるわけだからさ。
 しかも、わたし達、正真正銘の仕事帰りのOLじゃない。
 それって、凄くない?
 うん、凄いよ、とっても凄い。

 何が、スゴイのかは、多分、今日のわたし達にしか理解できないんだろうけど。
 
 とにかく絶対、銀座に戻らないようにしようね。
 と、堅く約束して、JRにて帰途。
 
 まだ、22時だよ。快適な生活だよね〜。
 うん、でも、サボりで早退のヘルプちゃんに見られるかもね?
 でも、店にいたら、ババア、とか言われるようになるんだから、ここらが潮時ってことでしょう。

 あはは、潮時、潮時と笑って別れた。

突き詰めてみれば

2004年4月20日
 自分の事が、可愛い。
 突き詰めれば、わたしに限らず、誰しもそうじゃないかとは思う。

 だけど、その中で、上っ面だけでも、言葉と態度だけでも。
 こうありたいと思う自分の姿でいたいとは常日頃思ってはいる。
 
 だけど、やっぱり、わたし自分の事しか考えてない。
 中途半端な優しさとか、思いやりは、いっそ無い方がマシなんじゃないか。
 そんな風に思う。

 でも、身についてしまった考え方の修正は、難しくて。
 
 ずっと、こんな風に生きていかなきゃいけないのかと思うと、正直、うんざりする。
 
 昔、修道院に憧れた。
 マザーテレサに憧れた。
 見返りを求めず、他人に与えること、尽くすことに喜びを感じる人生。
 与える事によって与えられる。
 美しい人、美しい生き方というのは、そういう事だと、それは今でも思っている。
 そんな風に生きてみたい、と、思った。

 けれど、煩悩は尽きず。
 与えられること、尽くされることは、自然な快感で。
 例えば、チヤホヤされたり、オシャレをしたり。
 恋愛をしていれば、当然のようにとは言わないが、それなりに愛情の見返りを望む。
 仕事をすれば、認められる事を望む。

 そんなわたしには、やっぱり、美しい人、美しい生き方、というのは、無理で。
 
 それならばいっそ、何もためらわずに自然な快感を満喫してみたい。
 自然に望めるものは、手に入れるべく、策を尽くしてみたい。
 そう思うのに。
 それが出来ない。
 そうしたいのに。
 それが出来ない。

 良い人の仮面を外せないわたしは、きっと臆病モノなんだろう。
 でも、恐らく、外す為の努力は、しないだろう。
 しないというより、出来ないから。
 ならば、煩悩を諦めるより他ないけど。
 それも出来ない。
 どうしても、出来ない。

 結局は、その中で、折り合いを付けながら生きるという事。
 自分を誤魔化し、甘えながら生きていくという事。

 泥沼でもがいているような気分。
 こういう時に、最後は自分だ、といつも思う。
 妊娠中の友人とは、必要最小限しかコンタクトをとっていない。
 本当は、もの凄く気になっているし、心配もしているのだけど。
 
 昨日の夜、「この子と一緒に逝くのが一番いいような気がする」と。
 切羽詰まったメールが入ったが。
 死ぬという人間に限って、死んだためしはないので、放っておいた。
 
 もし、逆の立場で、わたしがそんな事を言えば、彼女は、顔色を変え、心配のあまり、必死にわたしの部屋までやってくるだろう。
 だが、そういう優しさをわたしは、持ち合わせていない。

 しかし、心配はしているのだ。

 出来るだけ、辛い思いはして欲しくない。
 出来るなら、幸せでいて欲しい。

 だけど。
 産んだとしても、一般的に言う「幸せ」とは程遠い。
 堕ろすとしても、辛い思いは避けて通れないだろう。
 
 今朝、彼女から、電話があり。
 「どうしたらいいか、もう解からない。
  母親も堕ろせとしか言わないし。
  ねえ、何が正しい事なの?
  あなたの思ってる事を教えて。」
 と泣いていた。
 胸が痛くなった。
 だけど、今の彼女に慰めの言葉を吐いたところで、どうしようもないし。
 何が正しいのか、なんて、わたしが決める事じゃない。

 「産みたいと思う気持ちは、女なら当然だと思うよ。本能だもん。
 だけど、その状況じゃ、母親や周りの人が理解してくれないのも当然だと思う。
 あなたも、自分の事を思い出してみて?
 今のあなたと同じような状況で、産みたいと思っていたわたしを、必死で止めたでしょう?
 でも、それは、あなたの事を思って言っているんだから、理解されない事を責めるのは筋違いだよ。
 今は辛いと思うし、気が弱くなって当たり前だと思うけど。
 思うままに出来ない事を他人のせいにするべきじゃないし、判断を他人に委ねるべき種類の問題とは違うでしょう。
 それは、甘えすぎだよ。」

 どうして、わたしはこんな言葉しか吐けないんだろう。
 他にもっといい様があるだろうに。
 自己嫌悪に陥る。
 だから、何も言いたくないのだ。

 免罪符のような言葉、もしくは、生活の保障、どちらかを与えてあげられるのであれば。
 もっと違う、彼女にとって支えになるような、気が楽になるような言葉がでるのだろうけど。
 そのどちらも出来ないわたしには、結局、彼女自身に決めてもらうしかない。

 「何が正しいのかなんて、誰が決める事でもなくて、自分の心と相談しながら決める事だし。
 それでも、正しい事ばっかり出来る人間なんて、人間じゃない。
 したい事と、出来る事は違うし、そのバランスを取りながら、物事を決めていくのが人だと思う。
 そして、決めた事への責任は、自分で負っていく。
 今回のあなたの事に限らず、何かに迷ったり、取捨選択の必要がある時の人間ってそうなんじゃないの?
 ずっと、迷っていられる状況だったら、ずっとそうしてグズグズと泣いていればいい。
 でも、今は泣いている場合と違うでしょう?
 時間がないんだから、しっかり頭使って考えなさいよ。
 辛いって泣いたりするのは、後でいくらでも出来るんだから。」

 優しい人なら、こういう時、どういう言い方をするんだろう。
 わたしは、優しくないから、さっぱり解からない。
 
 でも、こんなわたしなりに、心配はしているのだ。
 言葉と態度には、微塵もでなくても。

虫歯

2004年4月16日
 お客サマに紹介してもらった歯医者。
 すごく良い。
 わたしは怖がりで。
 尋常ではないくらいの怖がりで。
 いい年齢だから、みっともない醜態は避けたいのに。
 治療中に泣き出してしまう事もあった。
 でも、今日の歯医者は、痛みをいかに軽減するかに、重点をおいてくれているようで。
 恐怖感が、少し和らいだ。
 ここなら、通い続けられるかもしれない。
 虫歯の完治、出来るかもしれない。

今後のこと

2004年4月12日
 寂しいな、と言ってみたら。
 本当に、寂しくなった。
 多分、生活に余裕が出来たせい。
 今まで、忙しさに紛らわせて忙殺してきた色々な感情。
 きっと、これからは、それが一気に押し寄せてくるんだろう。
 でも、そろそろ、自分と向き合う事をしても良い時期なんだと思う。
 
 地元を離れて3年。
 地元に住む、好きだった彼らの事は、なんとか、抑えようと思えば抑えられるくらいの気持ちにはなった。
 もう、一生、会わなくてもいいと思えるようになった。
 気を緩めれば、まだまだ揺れるのかもしれないけど。
 揺れはしても、きっと、もう戻りはしないだろう。

 あとは、銀座で出会った男の整理を徐々に進めて。
 わたしは、わたしに戻るだけ。
 彼らは、魅力的なものを沢山持っているから、離れがたいと思うが。
 依存することを、徐々に減らして、いなくても生活が出来るようにしていきたい。

 思えば、色んな事があった。
 何事もなく生きる事も出来たと思えば、随分な回り道だったのかもしれない。
 でも。
 どんな思いも、知らないよりは、知ることが出来た事を幸せだと思いたい。
 実にならなくても、結果など出なくても。
 いつも、自分の気持ちに忠実に、やりたいようにやってきたんだから。
 悔いはない。
 
 今後はなるべくなら、出来るだけ、堅実に穏やかに生きて行きたい。
 子供は産めないかもしれないが。
 それも仕方がない。
 諦めはしないけど、無理をするのは、辞めて。
 全ては、神の御心のままに。
 毎日を、一生懸命、生きることが出来たらいいな、と思う。
 それだけだ。

愛人エントリー

2004年4月11日
 ママのお客さまよりお誘いがあり、出向いた赤坂。
 彼は、うちのママとは深い関係はないようだが。
 よく遊んでいる、イイ男。
 時々、うちの店に連れてくる彼女もみんなイイ女。

 「キミもエントリーするか?」
 と、余裕の発言。
 
 でも、その連れてくる彼女達。
 揃いも揃って、美人の上に性格も極上なので。
 
 「あんなにイイ女にイッパイ愛されてるのに、まだ足りないんです?こんな素人っぽいのもコレクションしときたいとか?」

 と、素直に疑問をぶつけてみると。

 「確かに彼女達に比べると、素人っぽいけど。
  したたかさでは、引けを取ってるとは思えない。
  人に好かれながら、したたかに生きるのは、頭がいるからな。」

 わたしは、そんな風に見えるのか。
 そりゃ多少は計算高い所があるとは思ってるけど。
 そんなのは、この世界では、ちょっとした優しさや気遣いと共に、必要不可欠なもので。
 どちらかというと、お人よしの部類に入ると思っていた。
 だから、みんなに好かれるのだと。

 「キミの優しさっていうのは、頭の良さ故の優しさだからね。
  そういうの、俺、見てるから。」

 まあ、そうかもしれない。
 そうなんだろう。
 だけど。

 「エントリーは一応しておきますけど。
  身辺整理、なさってからにして下さい。
  その時には、名乗りを上げますから。
  ○○さんと今、どうのこうのと言うことになったら、とても勝ち抜けそうにないですからね。」

 俺が守ってあげるよ、と言うので。

 守ってくれなくていいから、狭い業界で、チマチマと手を出すのは辞めた方がいいですよ。
 と、釘をさした。
 
 すると、彼は憎めない笑顔で、クッっと笑った。
 みんな、こういう笑顔にやられちゃうんだろうな。
 確かに、イイ男だ。
 でも、この男こそ、頭の良さ故の優しさで。
 本当のトコロは、けして・・・
 
 キレイに付き合い、キレイに終わることが出来るタイプ。
 そんな気がする。

行く末

2004年4月9日
 わたしに生き写しの叔母。
 顔もカラダつきも、叔母の娘たちよりも似ている。
 近所の人も親戚の人も、マコちゃん、と間違ってわたしを叔母の名で呼ぶ。
 義叔父は、恋愛中の叔母を思い出すのか、時にうっとりとわたしを見つめていたりする。

 叔母の子供の頃の写真と自分の子供の頃の写真。
 小学生、中学生、高校生、大学生、成人式、20代前半、そして今の歳。
 並べると、写真の色は違っても、同一人物としか思えないくらいに似ている。
 横顔も笑顔も、わたしとしか思えない。
 叔母も、自分としか思えない、と、笑い出すくらいに、その歳々で生き写しなのだ。
 
 子供の頃は、幼心に美しい人だと思っていたので、よく似ていると言われたわたしは。
 大人になるのが、楽しみだった。
 近所でも、評判の器量良しで。
 いつもキレイな服を着て、広いつばの帽子を被っていた叔母は、映画に出てくる女優さんのようだった。
 
 そんな叔母は、30代半ばの出産後、その体型を戻す事なく。
 今では、当時の2倍くらいの体重を持つ、巨大な女になっている。
 だけれども、アーモンドの形をした茶色の目や、細い手足は、やはり当時の面影を残し。
 実の母より、やはり、この人にわたしは似ている。
 
 わたしも、やはり、出産すると叔母のようになるのだろう。
 太る体質なのだろう。
 気持ちが悪いくらい似ているので。
 やっぱり、そうなんだろう。

 子供の頃は、叔母のようになれると思うだけで嬉しかったが。
 今では、本当にそれだけは勘弁して下さい、と思う、今日この頃。
 でも、そうなるような気がしてならない。
 
 「いくつですか?」
 「29歳です。」
 「早く子供産みなさい。」

 産婦人科での会話。
 ・・・子供は相手がいないと出来ないんですけど?

 お爺ちゃんの先生だから、悪気はないのだろう。
 
 卵くらいの子宮の横に大きな卵くらいの筋腫が出来ていて。
 それが大きくなって子宮の内側に食い込むと、子供を産むときにやっかいらしい。
 出産のタイムリミットが、思っていたより早いということか。
 
 しかし、そう言われても。
 この人の子供が欲しいと。
 そんなふうに思える人との子供が欲しい。
 
 それがダメなら、せめて、このわたしとの子供が欲しいと。
 そんなふうに思ってくれる人の子供が欲しい。

 カラダを開く事と、子供をつくる事。
 行為としてはイコールなのだが、心情的にはイコールではない。
 
 でも、産めなくなるのなら、誰の子でもいい。
 妊娠する事に専念するべきなんだろう。

 わたしの回りの男達を、一人一人浮かべては、シュミレーションしてみた。
 結婚できそうな人。
 認知してくれそうな人。
 金を与えてくれそうな人。
 どの人も、堕ろしてくれと、一度は言うかもしれない。
 でも。
 多分、ありがちなテクニックを使えば、無理に堕ろせとも言えないだろう。
 その人の人生を、メチャクチャにするかもしれないけど。
 わたしは、そんなコトには気付かない振りをすればいいだけだ。

 子種と、安定した生活さえ与えてくれるなら、彼らには他に何も望まないつもりだ。
 そんな考え方の自分に、少し嫌気がさすが。
 仕方がない。
 わたしは、子供が欲しいのだから。

サイアク

2004年4月2日
 先日、購入したばかりのラベンダー色の靴。
 薄いピンクのスーツに合わせて、初登場させたのに。
 この大雨。

 AM1:00までの銀座は、タクシー乗り場でしかタクシーに乗れないのだ。
 並んで待っていても、空車が全然来なくて。
 10分程待っている間に、靴の中までグショグショ。
 あ〜あ、ついてない。

 昼の仕事の量が、劇的に増えて、こなせない。
 どうしても探せなかった資料を知り合いに頼み、メールで送ってもらう。
 これはルール違反だ。
 さすがに心が痛む。
 でも、そうでもしなければ、同伴に間に合わない時刻が迫っていたので。
 仕方なかった。

 どちらかの力を抜かなければ、2つの仕事は出来なくて。
 夜は、勤める限り、どうしても全力を尽くしてしまう。
 となると、OLをいい加減にやるしかなくて。
 最近のように仕事量が増えると。
 裏工作に走るしか、なくなる。

 同業他社の知り合い、それは、あの大阪の彼なのだけど。
 わたしの会社は、社員100人ちょいの中小企業。
 彼の会社は国内有数の大手。
 ちょっと、規模は違うんだけど、専門用語が多くて難しい業界なので。
 同業で、キャリア10年の彼はとても使えるのだ。

 以前から、わたしに回ってくる、わけの解からない調べものや探し物、トラブル処理は。
 申し訳ないけど、彼にやってもらっていた。
 でも、それは、自分で一生懸命やって、それでも出来なくて。
 なのに、上司を含め、誰もどうにもしてくれなかった時だけで。
 今日のように安易に頼んだ事はない。

 上司の指示をメールで彼に送り。
 彼より添付されてきた資料をプリントアウトして上司に提出。

 ・・・わたし、最悪。
 こんな事、会社の誰にも言えない。
 いくら、個人的に関係した上司でも、これだけは言えない、と思う。

ヘビースモーカー

2004年3月31日
 煙草の吸いすぎで、具合が悪い。
 それなら吸わなければいいのに、やめられない。
 いつの間にか、たいしたヘビースモーカ。
 
 今日は大雨で、店に客が一人も来なかった。
 なので、引っ切り無しで、プカプカ。
 喉が痛い。

 今日は23時で店を閉めるとオーナーより指示が入る。
 早仕舞いしても、何故か日給保障はされているので、ある意味ラッキーか。
 ちなみに遅刻とか早退をしても、わたしの日給は支払われるのだ。
 ずっと真面目すぎるくらいに真面目に働いてきたので、オーナーがサービスしてくれているんだろう。
 それでも、残業やアフターに出る日が殆どなので、平均すれば実労の4時間を下回ることなど決してないのだが。

 これで、快くあげてくれるのなら、本当に良いオーナーなのだが。
 今日、店に行くと来月のシフトも決まっていた。
 もっと出勤したいという子もいるのに。
 せっかく入店してくれたのに、出勤日数を確保しないと、女の子が店辞めちゃうよ。
 とは言うものの。
 本当は、わたしを意地でも残したい理由も解かっているんだけど。
 ある人への対面上。
 わたしが、ここにいることで、自分の勝ち、というのが、ある人に対してあるから。
 それを、自分のブレーンの人たちに、見せびらかしたいのだ、いつまでも。
 だから、週に何度かでも、わたしを置いておきたいのだろう。
 オーナーにとって、わたしは、アクセサリーみたいなもので。
 その上、聞き分けのいい、良く働く、お得な代物、というわけだ。

 とうぶん、ヘビースモーカーは辞められない。
 

さよならの季節

2004年3月26日
 馴染みのお客様が、この4月でご栄転。
 ということで、貸切状態のお店で送別会。
 50代前半の、これから上り詰める時期に入るその方とは。
 プライベートでも会うくらい仲良くしていたし、仕事でも支えて貰ったので。
 ご栄転とは知りつつ、やはり寂しい。

 その方は、この店で、色々な人脈を作り、仕事を掴んだ。
 銀座で夜を過ごさなくなるという事は、その方にとってもチョッピリ寂しいのか、仲間に囲まれ、少し神妙だった。

 わたしの地元の近隣の県に転勤なので。
 「実家に帰ったら、電話するね」
 とは、言うものの。
 もうすぐ、お店を辞めてしまうし。
 もう、一生会わないかもしれない。

 でも、知り合って2年と半年の間、このお店で時間を共有した事。
 時々は、きっと思い出すだろう。

 エレベーターを降り、見送りがてら。
 「もう最後だから、俺と寝とくか?」
 と冗談まじりに言うから。
 「うん!・・・とか言うくらいなら、もっと早くわたしから誘ってるって」
 とゲラゲラ笑いながら、腕を絡ませた。
 そして。
 「お元気で、頑張って下さいね。」
 と、背中を見送る。

 どうぞ、お元気で。
 ご縁があれば、またいつかお会いする事もあるかもしれない。
 その時に、あの頃は楽しかったねって、言えるような時間だったと思う。
 そんな日が、来るといいな。

重い告白

2004年3月21日
 Mさんより電話。
 この人は、わたしの事をとても性格のとても良い女だと思っていて。
 いつも最上級の褒め言葉をくれる。
 もちろん、悪い気分はしない。
 
 元彼にも、結婚するなら、あの子だと、強力にプッシュしてくれていた。
 いつもの女のように、遊びで付き合うのなら別れろ、と。
 「あいつに説教されて困ってる、ナナちゃんの回し者?」
 彼はよく苦笑いしていた。
 
 Mさんは、
 「俺、本当はね、あいつに、もうナナちゃんに電話しないでくれって言われてるんだ。」
 と、ポソっと言った。
 元彼の気持ちを考えれば、当然だ。
 わたしだって、逆に元彼がわたしの親友と自分について話している、と思ったら嫌だし。
 「そうね。彼はきっと嫌だろうね。わたしにしても、Mさんと繋がっている限り、あの人の話を聞いてしまうもの。忘れようと思っても、リアルに今を知りたくなるもの。」
 彼の意向に沿って、これでMさんともサヨナラだね。
 と、思っていたら。

 「ナナちゃんが目の前に現れたら。彼女と別れるかもしれない。」
 「結婚するなら、こんな子だとずっと思ってた。あいつの彼女だから、言えなかったけど、ずっと好きだったんだよ。」
 
 当然、わたしも女だから、Mさんの気持ちに気付ていた。
 が、良い人だとは思っても、恋愛対象にはならない。
 
 「Mさんがあの人ともう一生会わない、あの人とリンクする世界にも一生関わらない事が出来るなら、それもいいかもね。」
 「でも、そんな事、出来るわけがないし。
 たとえ、Mさんがそうするって言っても、あの人から、友達を奪うようなマネがわたしに出来ると思う?」
 
 「ナナちゃん、あいつの事、まだ好きなのか?」

 ・・・・・うん。

 うなずくしかなかった。
 
 確かに、わたしなら、Mさんを幸せにしてあげられるかもしれない。
 朴訥で、お人よしで、頑固なMさんだけど。
 大好きだった彼の、大事な友達だから、やっぱりわたしにも大切な人なわけで。
 そこいら辺の女よりは、ずっとMさんに対して、執着してる。
 でもそれは、彼の友達だから。
 それを抜きにすれば。
 彼のいないトコロで出会っていたとしたら。
 ただの良い人で終わってしまう。
 そこいら辺の女と一緒で。

 そのことに気が付かないMさんの、お人よしさが、辛い。
 いい人なんだけどな、本当に。

苦手なこと

2004年3月19日
 気分転換に、エステを梯子。
 肌プクプク。
 そして髪を切った。
 
 最近、上司が困っている。
 わたしの事を甘やかしすぎだと、批判を浴びているとの事。
 でも、わたしが仕事をしない事で、迷惑を被っているのは上司だけで。
 その上司がいいって言っているんだから、外野は黙ってて欲しい。
 ミンナは知らないかもしれないが。
 仕事はベットの中で、キッチリやってますから。
 他人の事を観察する暇があるのなら、あなた方こそ仕事して下さいって感じ。
 何より、文句があるなら、直接わたしに言え、と思う。
 
 はっきり言って、昼の仕事では、わたしは使い物にならない。
 職種にもよると思うが、10あれば8か9正解すればOK、というような。
 例えば、学校の課題などは、要領良くこなせる。
 簿記とかその他の検定であれば、余裕の合格ラインなのだろうが。
 ノーミスを求められる仕事では、確認の作業が苦手な事は、致命傷だ。
 見直の段階にくると、著しく集中力が低下する。
 その弱点が解かっているので、なんとか克服しようと思うのだけど。
 書類片手にパソコンと向き合って、確認しているうちに、いつしか別の事を考えている事が大半。
 そこだけ、どうしても集中できない。
 きっと、間違ってない「かもしれない」のに、見直すなんて時間の無駄、と思っているんだろう。
 この大雑把なトコ、ホントにどうにかしたいんだけどな。
 解かってるのに、出来ない自分にイライラする。

 それでも、ホステスよりOLがいい。
 ちゃんと店を辞めたら。
 寝不足と二日酔いじゃない頭やれば、見直しの作業も少しはマシに集中できる、かな?
 
 

後ろを振り向けば

2004年3月15日
 元彼の親友、Mさんからの電話。
 彼女の事で悩んでいるらしく、その話メインだったのだが。
 どうしても、彼の話題も出てしまう。

 聞く度に。
 未だに込み上げる涙。
 駆け巡る思い出。

 出会ったばかりの頃。
 「星に願いを」を奏でるオルゴールをくれた彼。
 後々、彼との事で行き詰ると、それをよく聴いていた。
 今も実家のわたしの部屋に、あるのかな。
 
 虹の松原。
 初夏の眩しいくらいの日差し。
 隣には、大好きな人がいて。
 幸せだと、本当に幸せだと思った。

 家出同然に一人暮らしを始めたばかりのわたしの、布団しかない部屋で。
 一人用の布団に並んで眠った。
 フローリングに敷いた布団は眠りにくくて。
 それでも、隣に大好きな人がいるわたしは、あの時も幸せだった。

 遠出した帰り道。
 道に倒れているお婆さんを見つけて。
 気になるから戻ってもいい?と。
 一斜線の道をUターンして戻る彼。
 優しい彼。

 明け方の5時に、いきなり尋ねてきて。
 顔が見たかった、とだけ言って。
 また2時間30分かけて家に戻った日もあった。

 全部は信じていなかったが。
 半分は信じていた。
 この人の母親のようになりたいと願った。
 この人が何をしても、どうなっても、最後まで見届けたいと思った。
 
 水着を着たまま地元の海に行き。
 泳げないわたしの浮き袋を掴み、沖の方まで連れて行ってくれた。
 小柄で細身の彼だけど、スポーツは万能だった。
 その時の彼の水着、まだ捨ててない。

 両親の旅行中に家に泊まりに来て。
 同級生の子が中学生くらいで、本当は親の立場でもおかしくないのに。
 俺っていい年して何やってんだろうって笑う、若く見えても本当はいい年の彼。

 Mさんの船にも行った。
 Mさんの親戚の子供と仲良く遊ぶ彼。
 優しい声と笑顔。
 この人と結婚しても、きっと幸せだと思った。

 夜中のスコールの中、彼の無事をひたすら祈る。
 あの人を呼び出す携帯の音に、死の恐怖に、毎日怯えた。
 いっそ死んでしまえば、死ぬかも、と怯えるよりマシかとさえ思った。
 だけど、あと一日でいいから。
 この人と生きていたいと願った、鮮やかな色彩の小さな島での日々。
 
 去年の再開。
 その後の後味の悪い、フェードアウト。
 
 涙が止まらない。

 わたしはいつまで、こんな事で泣くつもりなんだろう。
 あの頃、あんなに望んだ穏やかさの中で生きているのに。
 いつまで、自ら混乱に戻りたいと願うんだろう。
 
 それを後向きと言うのだろうか。
 少なくても、前向きではない事は確かだ。
 それでも、振り返らずにはいられないのだ。
 思い出さずには、いられないのだ。

模索

2004年3月14日
 妊娠した友達から、お守りが届いた。
 出雲大社に行ったときに、わたしの幸せも、祈ってくれたそうだ。

 自分の事だけ考えてればいいのに・・・

 彼女は、やっぱりまだ揺れていて。
 当たり前だけど、揺れ続けている。
 その事を当然だと思う。
 ただ、それを聞かされても、わたしは何を言うことも出来ないのだ。
 もし、産むのなら、協力は惜しまないつもりだと、一度告げたが。
 時期尚早だったようだ。
 要らないプレッシャーを与えてしまった。
 
 たぶん、彼の態度が軟化することだけを、ひたすらに望んでいて。
 一人で産むと言いながら、それを待っているのだ。
 
 だけど、待っても待っても、それは来ない。
 お腹の子はどんどん大きくなる。
 もう、どうしていいか解からないのだろう。

 彼女とその話はしないので、聞いてはいないが、よく解かる。
 メールでも電話でも、他愛ない話しかしないわたしに、何か言って欲しいのもよく解かっている。
 だけど、何か言うわけにはいかない。
 それは、わたしのエゴなんだろうか。
 
 わたしは、何事かあれば、自分の中に閉じこもり。
 人からの干渉を極度に嫌う。
 アドバイスを求める事はあっても、最後は自分でしかない。
 わたしはそう思っている。

 が、彼女はそうじゃない。
 それが解かっているだけに、どうしていいか解からない。
 一緒に、答えを模索して欲しいのだろうけど。
 彼女からの着信を、どうしても取る事が出来ない。
 その音は、助けて、助けて、と言っている。
 どうする事が、助ける事になるというのか。
 助けられるわたしで、あるわけがないのに。
 

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