修正不可

2006年7月28日
 普通のサラリーマンの家庭で育ったわたしは、やっぱり普通のOLになるべく育てられたように思う。
 短大を卒業して、9時から5時までのお勤めを数年こなし。
 そして25歳くらいで結婚。
 というのが両親が漠然とではあるが当然のように望み、そしてわたしも多少の不満はあってもその平凡なコースから外れることなど考えてみたこともなかった。
 でも幼い頃から、これも漠然とではあるが女を売りにしないことには損なような気もしていた。
 自分のことを外見が良いということの他には取り得らしいものもなかったので、それを生かさずして一生を終わるなんて勿体無いと思ったものだ。
 一度は夜の世界に飛び込むのだ、と。
 但しそれは「一度は」という程度のもので、こんな完全なるコースアウトは予定していなかった。
 軌道修正は何度も試みたものの、何をどうしても戻れはしない。
 誰からも妬まれはしないが後ろ指を指されない程度の、そんな経歴を辿っていくはずだったわたしが、一体何処でどう間違えたのか。
 現実を冷静に見ると恐ろしくなる。
 

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