精子バンク

2005年11月16日
 精子バンクより精子の提供を受けた母親から生まれた少年が、父親を探し当てたという記事が新聞に載っていた。

 この子の気持ち解かるなあ。
 自分のルーツを知りたい欲求。
 父親側の気持ちというのは、現在の状況にもよるだろうが。
 そして、その態度というのも少年の今後に大きく影響するんだろうが。

 精子バンクの善し悪しというのはわたしには解からない。
 それを語れるのは、そうして生まれた子供達だけだろう。

 ただ、精子を提供する側というのは、学生さんのただのアルバイトだったりする場合が多いのだろうから。
 十数年後にいきなり生物学的な自分の子供と対面する、なんていうことなんて想像しない人が大半だろうし。
 今回のように探し当てられたりしたら、複雑な気分を味わわない人も皆無に等しいのではないだろうかと思う。

 それを考えると、その子にはつくづく残酷なことだ。
 記事には父親たる人物の気持ちまでは記載されていなかったが。
 動揺・困惑の中で一遍の優しさがあったならいいな、と思う。
 まあ、キレイゴトだけど。

 アメリカは訴訟社会だから、もしかしたらその精子バンクは父親に訴えられたりするのかもしれない。
 そうしたら、恐らくその子は傷つくだろう。
 
 精子バンクの行く末というのは、今後その子達が決めるだろう。
 それでも生まれてきて良かったと思う気持ちが勝つのなら存続するのだろうし。
 そうでなければ淘汰されてしまうだろうと思う。

 パートナーに問題があってもパートナーがいなくても、それでも子供が欲しいと願う母親は、やっぱり子供を愛して子供に愛されたいから子供が欲しいと願うのだろうと思う。
 大人になったその子供がやたらと苦悩を背負うのなら、そして精子バンクを利用した行為を非難される可能性が大きいのなら。
 やがて誰も利用しなくなるのだろうと思う。

 
 

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