北風と太陽

2005年7月8日
 外出すると彼の機嫌が悪くなる。日暮れ頃になると早く帰るようにと矢のような催促が飛んでくる。
 友人と買い物をして、その後たまには飲みに行こうかってな話になっていたのに。
 そう言うと、飲みになんて行かなくていいよ、と決め付けられたので、夕食だけ友人と一緒に食べて、結局21時頃に帰宅。
 
 それくらいに規制されないと、わたしという女は何を仕出かすか解からない部分はある。自分でもそれは思う。
 でも、やっぱり窮屈。
 わたしにもわたしの付き合いがある。

 早かったでしょ、と若干のイヤミを含めて帰宅の報告を彼にする。そんなツマラナイことでイチイチ電話するのも面倒なのに。

 すると彼。
 全然早くない。
 あ、俺これから友達と飲みに行ってくるから。
 ・・・
 なにそれ。

 そこでギャーギャー言うのは大人げないので黙っていたけど。
 でも、常識で考えて自分がしたいことは他人もしたいと思うのが当たりまえなのに彼にはわからないんだろうか。

 人のありようとしては、自分に厳しく他人に優しくを心掛けるべきだが、それは余程に出来た人じゃないと無理なので。
 大抵は、自分に厳しく他人にも厳しく、もしくは自分に甘く他人にも甘く、のどちらかを選択するのが普通だろう。

 そりゃ自ら信用に値しない女だとの自覚はあるが、彼のことだって信用なんかしちゃいない。
 真面目な男だが、でも所詮男だ。

 寄ってくる女がいて、それが自分好みであれば喰い付かない方がおかしい。
 ある種の諦めではあるけど、自分さえ気を抜かずに押さえるところさえ押さえておけば、余程の上物が相手じゃない限り戻ってくるものだ。
 のぼせあがってポーンと乗り換える幼稚な人間に用はないし、新鮮な方が興が乗るのを考慮の上で乗り換えられてしまえば、それはもう自分の完敗と諦めるしかない。
 わたしはそんなふうに思っている。
 
 束縛が愛情故なのは解かる。
 でも、いい大人なんだから嫉妬とか束縛とかをストレートに出すのはみっともないと感じるくらいの羞恥心は持っておいた方がいい。
 この先の彼の為でもあると思う。

 いくら拘束してみたって、それじゃ他人の心まで支配することは出来ない。
 効率的には、悲しませたくなかったり裏切りたくないと思ったりする人間であることが他人のの心を占める方法として一番手っ取り早く、その為にはどうあるべきか、ちょっと考えてみて欲しいものだ。

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