狙いどおり

2005年7月5日
 彼が風邪をひいて寝込んでいたので、行こうか?と尋ねたところ。
 こなくていい、との答え。

 なんでよ!と聞くと。
 予想的中。
 役に立たないから。

 このバカめ。
 わたしがなああああんにも出来ないと思っているらしい。
 まあ、そう思わせていたのもあるけど。だって、その方が後々の有り難味もヒトシオでしょ。
 こいつ、家事なんにも出来ないから俺がやるしかないかな、と彼は思っていて。そうして一緒に暮らすとする。普通にわたしが家事全般こなす。おおスゴイ!と感激してもらえるはずだ。普通にやっただけで。
 
 家庭的なんて思われるのはすごく嫌。それは一般に好まれるのだろうけど、そんなトコ買われてもわたしは全く嬉しくない。
 家事なんて出来なくても好きだと言ってくれてこそ価値があるのだ。
  
 とりあえず彼宅に行く。
 彼の家は広いので掃除するのシンドイなあ、と思ったけど、いつものようにキレイだったので、掃除は免除。ラッキー。
 じゃあ洗濯を、と思ったら、ベランダに洗濯物が干してある。これで洗濯も免除。
 ってか、風邪なのにそんなことしてるから治らないんだよ。

 じゃあ、ご飯つくってあげるね、とキッチンに向かうと。
 辞めて辞めて、来てくれただけで充分だから。本当に何にもしないで、頼むから。と彼がアワアワしている。
 彼の頭の中では、とんでもなく不味いものを食べさせられる上に大惨事の後のような散らかし放題のキッチンが浮かんでいたはずだ。
 そんなオロオロしてみっともなく人の後ろをウロウロしないでくれる?黙って寝ててよ、と無理やり寝室に押し込み、こっち来たら刺すよ、と包丁を振ってみせた。
 
 ミネストローネもどきと焼きナスを作っただけで、彼は目が飛び出る程驚いて、たくさん褒めてくれた。
 煮るだけ焼くだけなので失敗しようがないっていうか、不味く作る方が難しいのだが、上手いこと引っかかったナリ。
 
 もしかして意外に何でも出来るとか?
 と彼が調子に乗りそうだったので。

 そんなわけないじゃん。
 掃除も洗濯も料理もアナタの方がずっと上手よ。
 わたしは家事苦手だもん。
 ホコリじゃ死なないと思ってるし。
 洗濯物は溜まったら捨ててしまいたくなるし。
 ご飯作るの面倒な時はお腹すいても我慢するし。
 でも、アナタとだったら結婚してもお母さんと暮らすのと変わらない生活が出来そうだから、すご〜く安心。
 頼りにしてるわあ。
 と、一気にまくしたてた。

 ちょっと可哀相だけど、このくらいに思わせておいた方がいいってコトを今日で確信させて頂きました。
 
 

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