爆発、そして疲労

2004年11月24日
 母親と二人になると、わたしは必ず母を責めて泣かせる。
 通常、言っても仕方のない不満は言わない。
 労力の無駄、そう思っているというのに。
 母親に限ってだけは違うらしい。
 同じ事を何度も何度も言っては、追い詰めるのだ。
 自分でも、何故そんな事をしてしまうのか解からない。
 そして、それは母にだけしか見せない姿でもある。
 父や弟がいる時には、可愛い娘、優しい姉そのものの姿でいるくせに、母と2人きりになると、悪魔が取り付いたように豹変するのだ。

 わたしだって、言いたくはない。
 でも、止まらない。
 悪いとも思ってる、嫌いと思ってるわけじゃない、感謝もしてる。
 自分でも、どうしてだか解からない。
 どうしても母親を許せない。
 そして、そんな事を言って母親を憔悴させる自分の事も嫌になる。
 何故、こんな不毛な馬鹿らしい事をしてしまうのか。
 
 育ち方のせいとか、寂しかったから、愛情が足りなかったから、なんていう事は小指の先程も思っていない。
 人間に育てられるのだから、誰でも時には親に傷つけられる事もあり、自信を奪われる事もあるだろう。
 親も人間なんだから、それは仕方のない事だ。
 それをトラウマとか、アダルトチルドレンと言い出すとキリがなく。
 第一、わたしの子供時代は大半、暖かく幸せなものだったと記憶している。
 そして、自分の家族も好きだ。
 父や弟はもちろん、母だって大好きなのだ。
 この家に生まれてきて良かったなあ、と心底思っているし、もう一度生まれ変わっても、この両親の元に生まれてきたい。
 それなのに。

 泣く母を見て。
 ごめんね、と喉元まで出るが。
 やっぱり言えない。
 このわたしに、ここまで言わせる母親が悪い。
 どこかで、そう思っている。
 この底意地の悪い姿。
 さぞかし、醜い顔をしているだろう。
 
 自分でもウンザリ。
 母が可哀相だなあ、と思う。
 そんな風に追い詰めるのは、自分のクセして。
 一体、何がしたいと言うのか。
 
 

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