不発弾

2004年10月30日
 元上司。
 彼は今でも時々メールをくれる。
 それは、嬉しいようで嬉しくないような、そんな気分。
 肉欲を満たしてくれる技量が彼にあるのなら。
 その事を想像しただけで、カラダがウズっとしたりするだろうに。
 セフレの解禁される日はまだ遠い。
 
 女に必要な男は3種類。
 心とカラダと金を満たしてくれる人よ。
 そう言った艶やかなママの横顔をふと思い出す。
 銀座に出て、一番最初にお世話になったそのママは、30代前半とはとても思えないような迫力と、女のわたしでもゾクっとするような滴るような色気の着物姿の美人だった。
 店が終わった後のバーで、よくそんな話をしたような気がする。
 一人の男に全部求めようっていうのが間違いなの
 要は上手に使い分けなさいってことね。
 それからね。
 と、ママは言った。
 これがダメならコッチっていう用意も必要。
 だから3人の男じゃなくて、3種類の男なのよ。
 
 そして思う。
 わたしの心も財布も満たしえない上司は、カラダを満たしてくれる人でもない。
 それならば用がないのだ、と。

 男と女は合意の上で寝るのだが、合意の上で寝るのを辞めるのは難しい。
 「あなたとは、ずっと親しくお付き合いしていきたいから、そういう関係にはなりたくないの。」
 そんな逃げの常套文句もあながち嘘というワケでもないようだ。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

この日記について

日記内を検索