杞憂

2004年9月10日
 母親が弟の結婚式の招待状を配るという事で上京。
 でもそれは、建前で。
 母の実家はこちらで、祖父母は亡くなっているが、仲良しの姉(わたしには叔母)のところに何だかんだと理由をつけて年に2度3度は遊びに来る。
 父は、自分も好き勝手にしているので、母の外出にも寛大で、だから最近は友人と海外に行きまくっているよう。
 マレーシアのお土産だといって、ネックレスをくれた。
 いいご身分。

 母と叔母と3人で買い物。
 この叔母は、子供がいない事もあり、幼い頃から可愛がって貰っていて、今でも随分と世話になっている。
 いつもの調子で洋服を試着しているわたしに、それ似合うから買っておきなさい、と。
 ツイードの少し光る生地を織り込んであるスーツと、玉子色のラインがキレイなスカートを買ってくれて。
 母も、珍しくダイヤが揺れるのが可愛いイヤリングを買ってくれた。

 母がわたしの為に何かを買ってくれるのは、珍しい。
 あの子が結婚したら、せいせいするわ、と言いながら。
 弟の結婚は、やっぱり寂しいんだろう。
 毎日会社に送り迎えして、何度か払えなくなったローンを肩代わりして、それどころか強請られるまま、お父さんには内緒よ、などと言って、高価な時計を買い与えたりして。
 手間暇と金のかかる弟に、文句一つ言わず、それどころか嬉々として言うがままにやってきた母。

 わたしが同じ事を望めば、嫌な顔と死にたくなる程の文句のみを与えてくれるはず。
 でも、そういう事を言うと、母はすぐに泣きだすので、あえて言わないが。

 そんな弟が、家からいなくなると。
 母がボケてしまうんじゃないかと、心配。
 まあ、結婚したって、弟のことだから、手間と金はかからないとは思えないから、大丈夫かな。

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