金持ち坊ちゃん

2004年8月7日
 無職のわたしは、最近タクシーを控えている。
 何処に行くにも、電車、それから徒歩。

 電車には、色々な人が乗っていて。
 それぞれの人に、それぞれの人生があるんだなあ、と。
 当たり前の事を、今更に思ったりする。
 そして、この人達の中で、どれくらいが、胸一杯の幸せを感じて生きているんだろう、と思う。
 
 もしも、神様が願い事をかなえてくれるなら。
 この世の中に生きているもの全てが、日々を暖かい幸せな気持ちだけ感じて生きられますように、と願うだろう。
 もちろん、わたしも含めて。

 そんな事を考えながら、街を歩いていると。

 下着のバーゲンに遭遇。
 3分の1くらいの値段になっていた。
 なので、すでに持っているのもの色違いなど、3セット購入。
 生理前の胸が張った時だったら良かったのになあ、と胸囲を測ってもらいながら思うわたしは、見栄っ張り。
 さらに、見せたい相手もいないのに、こんなに買い込んでどうするのさ、と自嘲気味。
 
 その後、メーカー勤務30歳と合流、一次面接で食事。

 無難に都心のホテル。
 だが、彼が予約していたのは寿司屋。
 30歳なら、1階のイタリアンをチョイスするんじゃないの普通は。
 お寿司は好きなので、別にいいんだけど。
 その後、ホテル内のバーに移動。
 そういうの、嫌いじゃない。
 むしろ効率良くて良いと思う。
 お客サマとなら、こんな感じで普通だ。
 でも、この歳で、こんな事する男、わたしの回りにはいない。
 何が普通かなんて定義はないけど。
 何かが小さく引っかかる。

 目の端で、オーダーの仕方や会計の仕方を観察していても。
 ぎこちなさを少しでも感じたなら、わたしは微笑ましく納得しただろう。
 頑張ってくれたんだなあ、と。
 でも、いかにも自然なその態度は。
 多分、家が金持ち。
 幼い頃から、吉兆とかマキシム・ド・パリに行っていたクチなのではないかと思われる。
 
 実家が裕福すぎるような人は、結婚への障害が大きそうなので、なるべく遠慮したい。
 同様に、お家柄のよろしい方もダメだ。
 
 彼がそうじゃないといいなあ、と願いつつ。
 帰途に着く。
 金持ち坊ちゃん疑惑を除けば、問題点、今のところナシ。
 

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