重い告白

2004年3月21日
 Mさんより電話。
 この人は、わたしの事をとても性格のとても良い女だと思っていて。
 いつも最上級の褒め言葉をくれる。
 もちろん、悪い気分はしない。
 
 元彼にも、結婚するなら、あの子だと、強力にプッシュしてくれていた。
 いつもの女のように、遊びで付き合うのなら別れろ、と。
 「あいつに説教されて困ってる、ナナちゃんの回し者?」
 彼はよく苦笑いしていた。
 
 Mさんは、
 「俺、本当はね、あいつに、もうナナちゃんに電話しないでくれって言われてるんだ。」
 と、ポソっと言った。
 元彼の気持ちを考えれば、当然だ。
 わたしだって、逆に元彼がわたしの親友と自分について話している、と思ったら嫌だし。
 「そうね。彼はきっと嫌だろうね。わたしにしても、Mさんと繋がっている限り、あの人の話を聞いてしまうもの。忘れようと思っても、リアルに今を知りたくなるもの。」
 彼の意向に沿って、これでMさんともサヨナラだね。
 と、思っていたら。

 「ナナちゃんが目の前に現れたら。彼女と別れるかもしれない。」
 「結婚するなら、こんな子だとずっと思ってた。あいつの彼女だから、言えなかったけど、ずっと好きだったんだよ。」
 
 当然、わたしも女だから、Mさんの気持ちに気付ていた。
 が、良い人だとは思っても、恋愛対象にはならない。
 
 「Mさんがあの人ともう一生会わない、あの人とリンクする世界にも一生関わらない事が出来るなら、それもいいかもね。」
 「でも、そんな事、出来るわけがないし。
 たとえ、Mさんがそうするって言っても、あの人から、友達を奪うようなマネがわたしに出来ると思う?」
 
 「ナナちゃん、あいつの事、まだ好きなのか?」

 ・・・・・うん。

 うなずくしかなかった。
 
 確かに、わたしなら、Mさんを幸せにしてあげられるかもしれない。
 朴訥で、お人よしで、頑固なMさんだけど。
 大好きだった彼の、大事な友達だから、やっぱりわたしにも大切な人なわけで。
 そこいら辺の女よりは、ずっとMさんに対して、執着してる。
 でもそれは、彼の友達だから。
 それを抜きにすれば。
 彼のいないトコロで出会っていたとしたら。
 ただの良い人で終わってしまう。
 そこいら辺の女と一緒で。

 そのことに気が付かないMさんの、お人よしさが、辛い。
 いい人なんだけどな、本当に。

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