さよならの季節

2004年3月26日
 馴染みのお客様が、この4月でご栄転。
 ということで、貸切状態のお店で送別会。
 50代前半の、これから上り詰める時期に入るその方とは。
 プライベートでも会うくらい仲良くしていたし、仕事でも支えて貰ったので。
 ご栄転とは知りつつ、やはり寂しい。

 その方は、この店で、色々な人脈を作り、仕事を掴んだ。
 銀座で夜を過ごさなくなるという事は、その方にとってもチョッピリ寂しいのか、仲間に囲まれ、少し神妙だった。

 わたしの地元の近隣の県に転勤なので。
 「実家に帰ったら、電話するね」
 とは、言うものの。
 もうすぐ、お店を辞めてしまうし。
 もう、一生会わないかもしれない。

 でも、知り合って2年と半年の間、このお店で時間を共有した事。
 時々は、きっと思い出すだろう。

 エレベーターを降り、見送りがてら。
 「もう最後だから、俺と寝とくか?」
 と冗談まじりに言うから。
 「うん!・・・とか言うくらいなら、もっと早くわたしから誘ってるって」
 とゲラゲラ笑いながら、腕を絡ませた。
 そして。
 「お元気で、頑張って下さいね。」
 と、背中を見送る。

 どうぞ、お元気で。
 ご縁があれば、またいつかお会いする事もあるかもしれない。
 その時に、あの頃は楽しかったねって、言えるような時間だったと思う。
 そんな日が、来るといいな。

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