潮時
2004年4月23日 元同僚ホステスと、丸の内で食事。
一緒に働いた期間は短かったが、同じ歳ということもあって、仲良くしていた子。
彼女が別の店に移っても、たまにメールで近況報告をしたりしていた。
その彼女も最近、水商売を上がり、昼の仕事をはじめたばかり。
「こんな時間に、こんな場所で食事してるなんて、凄いよね。」
場所は、こじゃれてるけど、チェーン店の気楽な居酒屋。
会社帰りの人たちが、イッパイいる店内を見渡す。
「うん、一年前には、考えられなかったね。」
わたしたちは、この時間から、仕事だった。
「でも、ナナは水っぽいけどね。完全に浮いてるよ、この店で」
「なに言っちゃってんの?その巻髪とエルメスの方が浮いてると思うけど?」
「やっぱ、銀座にすれば良かったね・・・」
「うん。やっぱり銀座じゃないと、浮いちゃうね。」
と、場所のセッティングミスを嘆く二人。
でも銀座だと、この時間じゃ、確信犯で遅刻出勤のホステスにしか見えないだろう。
と、笑う。
彼女もわたしも、夜にどっぷり浸かってきた期間が、長いので。
ホステスじゃない自分、というものに、戸惑っているのだ。
身についた、特有の雰囲気は、多分、中々消えてはくれないだろうし。
また、それが消えていくのも怖いような気がしているのだ。
だけど。
このまま、ズルズル行くと、本当にホステスで生きるしかなくなるもんね。
その方が、怖いよね。
わたし達さ、今なら、なんとかまだ、間に合うよね?
彼女もわたしも水商売を上がる理由は、似たりよったりなので、話は尽きない。
でもさ、お客さんとは切れないもんね。
ああ、たまにご飯食べたりするもんね。
実は、わたし、あの人と寝た。
あ〜、あの人はいいよ。困ったら必ず助けてくれそうだもん。色んな面でね。
そう、色んな面でサポートしてくれる人がいなきゃ、やってけないもんね。
わたしも、店を上がるにあたって、やっぱ、つまんだもん。
そういうのがダメなんだ、と心で思っても、現実に生活が待ってるわけじゃない?
多少は考えちゃうよね。
と、ぶっちゃけトークの挙句、ため息。
まあでもね。
初めから、キチッとしようとすると、無理が出るから。
徐々に戻っていこうよ。
取りあえず、こんな時間に女二人で食事できてるわけだからさ。
しかも、わたし達、正真正銘の仕事帰りのOLじゃない。
それって、凄くない?
うん、凄いよ、とっても凄い。
何が、スゴイのかは、多分、今日のわたし達にしか理解できないんだろうけど。
とにかく絶対、銀座に戻らないようにしようね。
と、堅く約束して、JRにて帰途。
まだ、22時だよ。快適な生活だよね〜。
うん、でも、サボりで早退のヘルプちゃんに見られるかもね?
でも、店にいたら、ババア、とか言われるようになるんだから、ここらが潮時ってことでしょう。
あはは、潮時、潮時と笑って別れた。
一緒に働いた期間は短かったが、同じ歳ということもあって、仲良くしていた子。
彼女が別の店に移っても、たまにメールで近況報告をしたりしていた。
その彼女も最近、水商売を上がり、昼の仕事をはじめたばかり。
「こんな時間に、こんな場所で食事してるなんて、凄いよね。」
場所は、こじゃれてるけど、チェーン店の気楽な居酒屋。
会社帰りの人たちが、イッパイいる店内を見渡す。
「うん、一年前には、考えられなかったね。」
わたしたちは、この時間から、仕事だった。
「でも、ナナは水っぽいけどね。完全に浮いてるよ、この店で」
「なに言っちゃってんの?その巻髪とエルメスの方が浮いてると思うけど?」
「やっぱ、銀座にすれば良かったね・・・」
「うん。やっぱり銀座じゃないと、浮いちゃうね。」
と、場所のセッティングミスを嘆く二人。
でも銀座だと、この時間じゃ、確信犯で遅刻出勤のホステスにしか見えないだろう。
と、笑う。
彼女もわたしも、夜にどっぷり浸かってきた期間が、長いので。
ホステスじゃない自分、というものに、戸惑っているのだ。
身についた、特有の雰囲気は、多分、中々消えてはくれないだろうし。
また、それが消えていくのも怖いような気がしているのだ。
だけど。
このまま、ズルズル行くと、本当にホステスで生きるしかなくなるもんね。
その方が、怖いよね。
わたし達さ、今なら、なんとかまだ、間に合うよね?
彼女もわたしも水商売を上がる理由は、似たりよったりなので、話は尽きない。
でもさ、お客さんとは切れないもんね。
ああ、たまにご飯食べたりするもんね。
実は、わたし、あの人と寝た。
あ〜、あの人はいいよ。困ったら必ず助けてくれそうだもん。色んな面でね。
そう、色んな面でサポートしてくれる人がいなきゃ、やってけないもんね。
わたしも、店を上がるにあたって、やっぱ、つまんだもん。
そういうのがダメなんだ、と心で思っても、現実に生活が待ってるわけじゃない?
多少は考えちゃうよね。
と、ぶっちゃけトークの挙句、ため息。
まあでもね。
初めから、キチッとしようとすると、無理が出るから。
徐々に戻っていこうよ。
取りあえず、こんな時間に女二人で食事できてるわけだからさ。
しかも、わたし達、正真正銘の仕事帰りのOLじゃない。
それって、凄くない?
うん、凄いよ、とっても凄い。
何が、スゴイのかは、多分、今日のわたし達にしか理解できないんだろうけど。
とにかく絶対、銀座に戻らないようにしようね。
と、堅く約束して、JRにて帰途。
まだ、22時だよ。快適な生活だよね〜。
うん、でも、サボりで早退のヘルプちゃんに見られるかもね?
でも、店にいたら、ババア、とか言われるようになるんだから、ここらが潮時ってことでしょう。
あはは、潮時、潮時と笑って別れた。
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